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雨漏りしやすい空き家のチェックポイント

 

「雨の日になると、屋根からポタポタ…」
そんな不安を抱えた経験はありませんか?

特に空き家は人が住んでいない分、ちょっとした不具合が大きな雨漏りにつながることが多いものです。気づかないまま放置してしまうと、室内のカビや木材の腐食、シロアリ被害、さらには建物の資産価値の低下につながってしまいます。

この記事では、空き家を守るために知っておきたい「雨漏りしやすいポイント」と「簡単にできるチェック方法」をご紹介します。大切な住まいを長持ちさせるために、ぜひ参考にしてください。

●なぜ空き家は雨漏りしやすいのか?


まずは「空き家が特に雨漏りしやすい理由」から押さえておきましょう。

定期的に点検されないから
 人が住んでいる家なら雨の日にすぐ気づけますが、空き家は異変に気づくのが遅れがち。小さな傷みも放置されやすくなります。

換気がされにくいから
 湿気がこもりやすく、木材や建材の劣化が早まります。

落ち葉やゴミがそのままに
 雨どいが詰まり、水が逆流して外壁や屋根にダメージを与えることも。

こうした「放置による劣化」が、雨漏りリスクをぐっと高めてしまうのです。

 

チェックポイント① 屋根の状態
雨漏りの一番の原因はやはり屋根です。
瓦屋根なら「ズレや割れ」、スレート屋根なら「ひび割れやコケの繁殖」に要注意。

チェックの目安

瓦やスレートが欠けていないか

コケや草が生えていないか

金属屋根のサビや浮きがないか

最近はドローンを使った屋根点検サービスも増えてきました。わざわざ屋根に登らなくても外観を安全に確認できるので、こうした最新のサービスを活用するのも安心です。

 

チェックポイント② 雨どい・排水の詰まり
雨どいが詰まると、雨水が外壁に流れてシミや雨漏りの原因になります。

チェックの目安

雨どいから水があふれていないか

支え金具が外れて傾いていないか

落ち葉やゴミがたまっていないか

近年のゲリラ豪雨や台風では、短時間に大量の雨が降ります。雨どいのトラブルは「大雨の時に一気に被害が出る」ケースが多いので要注意です。

 

チェックポイント③ 外壁のひび割れ
外壁にできた小さなひび割れから、じわじわと水が入り込むことがあります。特にモルタル壁やサイディングのつなぎ目は劣化が目立ちやすい部分です。

チェックの目安

外壁に細かなヒビが入っていないか

塗装が剥がれていないか

コーキング材(ゴムのような部分)が割れていないか

外壁のひび割れは放置すると室内にまで影響するため、早めの補修がおすすめです。

 

チェックポイント④ 室内のサイン
雨漏りは外だけでなく、室内からもサインが出ています。

チェックの目安

天井や壁にシミがないか

畳や床が湿っていないか

カビの臭いがしないか

特に押入れや天井裏など、人があまり見ない場所ほど注意が必要です。

 

チェックポイント⑤ ベランダ・バルコニー
ベランダは水がたまりやすい場所。防水シートが劣化すると、下の部屋に雨水が染み込んでしまうことがあります。

チェックの目安

床にヒビ割れがないか

排水口が詰まっていないか

防水塗装がはげていないか

ベランダやバルコニーは洗濯物を干す場所としても使われますが、空き家では放置されがちなので特に注意したいポイントです。

 


●雨漏りを見つけたらどうする?


もしチェック中に雨漏りのサインを見つけたら、まずは応急処置を。
バケツを置いて水を受けたり、ビニールシートで覆ったりするだけでも被害を広げずに済みます。

その上で、早めに専門業者へ相談を。近年は「雨漏り診断士」や「赤外線カメラ調査」といった専門サービスもあり、原因をしっかり特定してもらうことが可能です。


●定期点検が一番の予防策


雨漏りは「早く気づくこと」が何より大切です。

年に1回は専門業者にチェックを依頼

台風や豪雨の後は外観を確認

空き家管理サービスを活用する

最近は、月額数百円で空き家を定期巡回してくれるサービスもあります。プロに任せることで、安心と手間の軽減が同時に叶います。


●まとめ
空き家は人がいない分、どうしても雨漏りに気づきにくいもの。
でも「屋根・雨どい・外壁・室内・ベランダ」といったポイントを押さえておけば、リスクをぐっと減らすことができます。

大切な家を守るために、まずはチェックから。
そして少しでも気になる点があれば、早めにプロへ相談しておくことが安心への近道です。

雨の日に「この家でよかった」と思えるように。
日々の小さな点検が、住まいの未来を大きく守ってくれるのです。