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空き家に出やすい虫や動物と、その対策

 

 

「しばらく使っていない実家」や「転勤中で空いている家」。そんな空き家は、気づかないうちに虫や動物たちの“すみか”になってしまうことがあります。いざ家を活用しようと思ったときに、害虫や動物被害で困らないためにも、今のうちから知識と対策をしておきたいところです。

今回は、空き家に出やすい虫や動物の特徴と、その予防・対策について、わかりやすくご紹介します。

●なぜ空き家は虫や動物が集まりやすいの?

人が住んでいない家は、どうしても換気や掃除が行き届かず、湿気がこもりやすくなります。さらに食べ物の残りやちょっとした隙間があれば、虫や小動物にとっては“快適な住処”。

最近では、都市部でもアライグマやハクビシンといった野生動物の目撃情報が増えており、空き家が格好の侵入場所になるケースも少なくありません。


●空き家に出やすい虫たちとその特徴

ゴキブリ
湿気や暗がりを好む代表的な害虫。ダンボールや古い家具がそのまま残っていると繁殖しやすくなります。
対策:不要品は早めに処分、定期的な換気と掃除を徹底しましょう。

シロアリ
床下や柱を食べてしまうため、建物の資産価値を下げる大敵。発見が遅れると修繕費用が数百万円になることも。
対策:床下の点検、定期的な専門業者のチェックが安心です。

ハチ
軒下や屋根裏は巣を作る格好の場所。夏場に急に活発化し、近隣トラブルの原因になることもあります。
対策:小さな巣のうちに駆除。大きくなった場合は危険なので業者依頼が必須です。

ダニ・ノミ
布団や畳、カーペットに潜み、アレルギーやかゆみの原因に。特に梅雨~夏は要注意です。
対策:湿気対策と天日干し。空き家に布団やラグを置きっぱなしにしないことが大切です。

 

●空き家に住みつきやすい動物たち


ネズミ
壁の隙間や床下から侵入し、電気コードをかじる被害も。火災の原因になることがあります。
対策:侵入口をふさぐ、防鼠シートや忌避剤を活用しましょう。

ハト
ベランダや屋根に巣をつくり、糞害や鳴き声で近隣迷惑に。放置すると衛生面でも問題です。
対策:ネットやとげ状の防鳥グッズで侵入を防止。こまめに確認が必要です。

アライグマ・ハクビシン
近年都市部でも被害が急増。屋根裏に住み着き、糞尿や断熱材の破壊など大きな被害をもたらします。
対策:侵入口となる屋根や通気口をチェックし、専門業者へ早めに相談するのがベストです。


●すぐにできる!空き家の虫・動物対策5つ


定期的な換気と通水
 湿気や臭いを防ぐことは、虫や動物を寄せ付けない第一歩です。

不要なものを置かない
 ダンボールや古い布団は虫の温床に。思い切って整理を。

侵入口をチェック
 通風口や屋根裏、床下など、小さな隙間をふさぐだけで被害は大幅に減ります。

防虫・防獣グッズを活用
 ホームセンターやネットで手軽に購入できます。忌避スプレーや超音波機器も人気。

専門業者の定期点検
 特にシロアリやハクビシンなど、自分での対応が難しいケースはプロに任せるのが安心です。

 

●最近のトレンド対策


最近は「スマートホーム防犯」が注目されています。
センサーやカメラを設置しておくと、人だけでなく動物の侵入も早期に発見可能。
また、AIカメラで「動物か人か」を判別できるタイプも登場し、空き家管理の新しい方法として人気が高まっています。

さらに、サブスク型の「空き家管理サービス」を利用する方も増えてきました。月額数百円~で換気や点検をしてくれるサービスもあり、遠方からでも安心です。

 

●まとめ

空き家は、放っておくと虫や動物たちの“楽園”になってしまいます。
しかし、定期的な換気や掃除、ちょっとした防御策で、被害はぐっと減らせます。

・換気と通水
・不要品の整理
・隙間ふさぎ
・防虫・防獣グッズ
・専門業者や管理サービスの活用

この5つを意識するだけで、安心度は大きく変わります。

大切な資産を守り、いざという時に快適に使えるように。
「空き家の虫・動物対策」は、未来の安心につながる小さな工夫です。