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空き家をそのままにすると大変!よくあるトラブルまとめ
「実家が空き家になってしまった」「相続した家をどうすればいいかわからない」――こうしたお悩みを抱える方は年々増えています。
空き家は「とりあえず置いておこう」と思いがちですが、実はそのままにしておくとさまざまなトラブルを招くリスクがあるのをご存じでしょうか?
この記事では、空き家を放置することで起こりやすいトラブルをわかりやすくまとめました。これからの住まいや資産管理を考えるきっかけとして、ぜひ参考にしてください。
1. 景観の悪化でご近所トラブルに
誰も住んでいない家は、どうしても管理が行き届かなくなります。庭の雑草は伸び放題、郵便物は溜まりっぱなし、建物の外壁も汚れやすくなります。
こうした状態が続くと「見た目が悪い家」として周囲から浮いてしまい、ご近所から苦情が入ることも。地域の防犯意識が高まる中、荒れた空き家はどうしても目立ってしまいます。
2. 害虫・小動物の住みかになる
換気がされず湿気がこもると、シロアリやゴキブリの温床に。さらに、ネズミや野良猫が住みついてしまうケースもあります。
害虫や動物は一度入り込むと追い出すのに手間も費用もかかるため、早めの予防が大切です。
最近は気候の変化で蚊やダニの発生時期が長くなっており、空き家が地域全体の衛生環境を悪化させる要因にもなっています。
3. 空き巣や放火など犯罪のリスク
人の出入りがない家は、犯罪者にとって格好のターゲットです。
空き巣に侵入されて家具や家電が荒らされるほか、不法投棄や不法占拠といったトラブルにつながることもあります。
また、空き家は放火の被害が多いとも言われています。防犯カメラやセンサーライトを設置する方も増えていますが、定期的に人が訪れているかどうかが何よりの防犯対策です。
4. 建物の老朽化が加速する
誰も使っていない家は、意外なほど早く傷みます。
換気や通水をしないとカビや配管の劣化が進み、雨漏りやシロアリ被害を招きやすくなります。
特に木造住宅は湿気に弱く、数年放置しただけで住めない状態になるケースも。将来的に売却や活用を考えているなら「資産価値を守る」意味でも放置は大敵です。
5. 固定資産税などのお金の問題
「誰も住んでいないのだから、税金もかからないのでは?」と思う方も少なくありません。
しかし実際には、空き家にも固定資産税は課税されます。
さらに、管理状態が悪いと「特定空家」に指定され、住宅用地の特例が外れてしまうことも。その場合、固定資産税が最大で6倍になることがあるため注意が必要です。
6. 災害時に周囲へ被害を与える危険性
地震や台風、大雨など自然災害の多い日本。老朽化した空き家は倒壊や瓦の落下といった危険を周囲に及ぼします。
「自分の家だから自分が困るだけ」と思われがちですが、実際には隣家や通行人を巻き込む被害につながる可能性があります。管理不足による被害は所有者の責任が問われることもあり、安心して暮らすためにも備えが必要です。
7. 相続や売却の手続きが複雑になる
空き家を放置して時間が経つと、相続人が増えて手続きが複雑になるケースがよくあります。
「いざ売ろう」と思ったときに、複数の相続人の同意が必要になり話が進まない、というのはよくあること。
さらに建物が傷んでいると解体費用が必要になったり、買い手が見つかりにくくなったりします。早めに方向性を決めておくことで、余計な負担を防げます。
8. ご近所との信頼関係に影響する
空き家トラブルは、所有者と近隣住民との関係にも影響します。
「掃除もしてくれない」「危ないのに放っておかれている」といった不満が積み重なれば、ちょっとしたことでも大きな摩擦につながることも。
大切な実家や思い出の詰まった家だからこそ、近隣の方との良好な関係を保ちながら管理していくことが大切です。
9. いま注目される「空き家対策サービス」
こうした背景から、最近は専門業者による「空き家管理サービス」が注目されています。
月1回の通風や通水、草木のチェック、写真付きの報告などをしてくれるサービスも増えており、遠方に住んでいても安心です。
サブスク感覚で利用できる低価格プランも登場しており、「まずはお試し」で導入する方も増加中。時代のニーズに合わせた新しい選択肢として広がっています。
●まとめ
空き家をそのままにしておくと、景観の悪化、害虫や動物の被害、犯罪リスク、老朽化、税金負担、災害リスク、相続問題…と、多くのトラブルが待っています。
「そのうち何とかしよう」と思っている間に、状況はどんどん悪化してしまうもの。
早めに管理方法を決め、必要に応じて専門家のサポートを受けることで、資産を守り、安心を手に入れることができます。
大切な家を「負の遺産」にしないために――今日からできる小さな一歩を踏み出してみませんか?