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空き家って何が問題?放っておくとどうなるの?
みなさんの近所にも、しばらく誰も住んでいない家を見かけることはありませんか?
実は今、日本全国で「空き家問題」が深刻化しています。総務省の調査によれば、全国の住宅の約7軒に1軒が空き家とも言われており、その数は年々増加傾向にあります。
「誰も住んでいないのなら、そのままでもいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。ですが、空き家を放置することで起こる問題は想像以上に多く、所有者にとっても近隣住民にとっても大きなリスクになるのです。今回は、空き家を放置するとどんな問題が起こるのかをわかりやすくご紹介します。
●空き家を放置すると起こる5つのリスク
1. 景観の悪化と資産価値の低下
人が住まなくなった家は、想像以上に早く劣化していきます。庭の草木は伸び放題、外壁は汚れやヒビが目立ち、屋根の瓦も傷んでしまう…。こうした見た目の悪化は地域全体の印象を下げ、不動産としての価値も落ちやすくなります。「空き家があると周辺の土地の資産価値まで下がる」と言われるのはそのためです。
2. 防犯面でのリスク増加
ポストに郵便物がたまっている、夜に明かりが灯らない、庭が荒れている――これらは「この家は空き家ですよ」と知らせているようなもの。空き巣や不法侵入者に狙われやすく、防犯上の大きなリスクになります。
3. 火災や倒壊の危険
特に築年数の古い木造住宅では、火災リスクが高まります。放火のターゲットになりやすく、もし火事になれば周囲の家にまで被害が及ぶことも。また、台風や地震で壊れた瓦や壁が飛散し、通行人にケガをさせる危険もあるため注意が必要です。
4. 害虫・害獣の発生源に
人の出入りがない家は、ゴキブリやシロアリ、ネズミなどが住みつきやすくなります。放置すれば繁殖し、近隣住宅にまで被害が広がることも。こうした害虫・害獣トラブルはご近所との関係悪化にもつながりやすいです。
5. 税金や修繕費など思わぬ出費
「誰も住んでいないのだからお金はかからない」と思われがちですが、実は空き家にも固定資産税は発生します。さらに、管理不足が原因で「特定空き家」に指定されると、固定資産税の優遇が外れて税額が大幅に増えるケースも。加えて、行政から修繕や解体を命じられれば数百万円単位の費用がかかる可能性もあります。
●空き家を放置しないための第一歩
「でも、どう管理すればいいかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
基本的には以下のような対策が大切です。
定期的に通風・通水を行う
庭木や雑草の手入れをする
郵便物を整理して人の気配を保つ
もし遠方に住んでいて管理が難しい場合は、空き家管理サービスを利用するのも一つの方法です。また、将来的に住む予定がない場合は、売却・賃貸・リフォーム活用といった選択肢を早めに検討しておくと安心です。
●まとめ
空き家を放置すると、景観の悪化、防犯リスク、火災や倒壊の危険、害虫・害獣トラブル、税金や修繕費の負担など、さまざまな問題が生じます。
「まだ大丈夫」と思っていても、時間が経つほど問題は大きくなり、解決にかかる費用や労力も増えてしまいます。空き家を所有している方は、まず現状を把握し、小さな管理から始めてみてください。定期的なチェックや専門家への相談が、空き家を守り、安心した暮らしにつながる第一歩になります。