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初めての不動産売却ガイド|流れをやさしく解説

 

「家を売る」って、人生の中でそう何度も経験することではありません。
いざ不動産を売却しようと思っても、「何から始めればいいの?」「どれくらい時間がかかるの?」と不安になる方は多いものです。

実は、不動産売却にはある程度決まった流れがあり、ポイントを押さえておけばスムーズに進められます。この記事では、初めての方でも安心できるように、不動産売却の基本的な流れをやさしく解説していきます。
さらに、最近増えている「相続で受け継いだ実家の売却」や「住み替えに伴う売却」の具体的な事例も交えてご紹介します。

 

●不動産売却の全体の流れ

 

大きく分けると、不動産売却は以下のステップで進んでいきます。

 

売却の準備(情報収集・目的の整理)

不動産会社に査定を依頼

媒介契約を結ぶ

販売活動(広告・内覧)

売買契約

引き渡し・決済

税金の申告

 

それぞれのステップを、具体的に見ていきましょう。

 

① 売却の準備|まずは情報を整理

最初のステップは「準備」です。
ここでやっておきたいのは、「なぜ売るのか」目的を明確にすること。

住み替えのためにできるだけ早く売りたい

相続で受け継いだ実家を整理したい

少しでも高く売って老後資金に充てたい

目的によって、売り方や選ぶ不動産会社も変わってきます。

また、家の権利関係や住宅ローンの残債も確認しておきましょう。特にローンが残っている場合は、売却金で完済できるかが大切なポイントです。

 

② 不動産会社に査定を依頼

次に行うのが「査定依頼」。
複数の会社に依頼すると、売却価格の目安がつかめます。

最近は一括査定サイトも増えており、インターネットから簡単に複数の不動産会社へ査定を依頼できます。
ただし、提示されるのはあくまで「査定価格」。必ずしもその金額で売れるわけではありません。

具体的な事例

大阪府で築30年の戸建を相続したAさん。最初は一括査定サイトで5社に依頼したところ、査定額に300万円もの差がありました。最終的に「地域に強い会社」を選び、当初の予想よりも高い価格で売却に成功しました。

 

③ 媒介契約を結ぶ

売却を依頼する会社を決めたら、「媒介契約」を結びます。
種類は大きく3つ。

専属専任媒介契約:1社にのみ依頼。手厚いサポートが受けられる

専任媒介契約:1社に依頼。ただし自分で買主を見つけることも可能

一般媒介契約:複数社に依頼できる

「じっくり高く売りたい」なら一般媒介、「スピード重視」なら専任系が向いています。

 

④ 販売活動(広告・内覧)

媒介契約を結ぶと、不動産会社が販売活動を開始します。

インターネットの不動産サイト(SUUMO、アットホームなど)

チラシや新聞折込

店舗での紹介

内覧希望者が来た場合には、掃除や整理整頓をして印象を良くしておくことが大切です。

具体的な事例

Bさんはマンション売却の際、内覧前にホームステージング(家具や小物でモデルルームのように演出)を取り入れました。その結果、第一印象が良く、相場より高値での成約につながったそうです。

 

⑤ 売買契約

買主が見つかれば、いよいよ「売買契約」。
契約書の内容をよく確認し、疑問点は必ずその場で質問しましょう。

このとき、買主から「手付金(通常は売却価格の5〜10%程度)」を受け取ります。

 

⑥ 引き渡し・決済

契約後、住宅ローンの残債を精算し、司法書士立ち会いのもと所有権移転登記を行います。
決済と同時に買主へ鍵を引き渡し、売却は完了です。

 

⑦ 税金の申告

不動産を売却した翌年には、譲渡所得税の申告が必要になる場合があります。

ただし、「3,000万円特別控除」などの特例を使えば税金がかからないケースもあります。
例えば、長年住んでいたマイホームを売却したCさん。売却益が500万円ありましたが、この特例を利用した結果、譲渡所得税はゼロになりました。

 

 

●まとめ

ポイントを押さえれば怖くない

 

不動産売却は人生の大きなイベントですが、流れを知っておくだけで安心して進められます。

まずは目的を整理する

複数社に査定を依頼する

自分に合った媒介契約を選ぶ

内覧対応で印象アップを狙う

税金の特例も確認しておく

最近は、オンライン相談やリモート内覧など、新しいサービスも増えています。時代に合わせた便利な方法も取り入れながら、自分にとってベストな売却を実現しましょう。

「売りたいけど不安…」という方も、一歩踏み出してみることで、想像以上にスムーズに進むはずです。